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耐震診断に関する情報

耐震診断の時に使用する機材

 

耐震診断の時に、どんな所を見るかは以前書かせて頂きましたが

中井建設で使用している機材を説明させて頂きます。

(枚方市はもちろんの事、八幡市・京田辺市・交野市・寝屋川市・高槻でも

すべての市町村で同様の機器を用いて、耐震診断をさせて頂いております。)

 

使用機材

①クラックスケール
②温湿度計
③メジャー(大)
④メジャー(小)
⑤材料水分計
⑥コンクリート探知機

 

床下に潜る際のライトや作業着・脚立・養生マット等は割愛させて頂きます。

基本①~⑥までの機材は使用しますが、場合によっては

オートレーザーやサーモグラフィー等も使用する場合もございます。

 

 

①クラック スケール

壁にあるヒビ割れ部分に当てて
ヒビ割れの幅を測定します。

ひび割れの幅に該当する線の太さを
読み取りひび割れの幅とする。
この場合だと、1.40mmの幅の亀裂です。

 

②温湿度計

床下と屋内や屋外で測定します。

床下は換気されにくいので湿気が
高くなっている事が多いです。

居室の状態

温度:23度 湿度:70%
(撮影時期が多湿の時期でした。)

床下の状態

温度:22度 湿度:70%
居室と同じ位の湿度でした。

屋外の状態

温度:29度 湿度:58%

床下の状態

温度:28度 湿度:63%
湿度が高い事がわかります。

③メジャー(小)

屋内で使用しています。

④メジャー(大)

建物の全長等の測定時に使用します。
30mまで測れます。

 

⑤材料水分計

木部に当ると、その木部に水分が
どれだけ含まれているかを測定します。

床下と部屋の木部を測定して
水分の含み具合を確認します。
乾燥している方が強度が高まります。

 

居室木部の測定

床下木部の測定

 

⑥コンクリート探知機

基礎や壁の中に鉄筋があるか等
機械を当てて確認ができる機材です。

壁を割る事無く、内部の鉄筋等の
有無を確認できます。
コンクリート基礎等でも使用します。

 

鉄筋が無い時

一目で鉄筋があるかがわかります。

鉄筋がある時

どの深さで鉄筋があるかも
おおよその位置が表示されます。

 

 




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耐震診断は押入れも開けちゃってます・・・

『耐震診断にお伺いする時に、どこを確認するの?』

そんなご質問を受ける事が多々あります。

水廻りや各部屋はもちろんですが、実は押し入れを

開けさせて頂いております。

 

「そんな場所開けて欲しくない・・・」そう思われるかと思いますが

押し入れの壁は仕上げが様々な仕上げになっていて

土壁の物もあれば、合板を貼って仕上げている物もあります。

仕上げ材の違いだけで、耐震性は変わりますので

すべての部屋の押し入れやクローゼットは開けさせて頂いております。

 

その他確認させて頂いている場所を

写真でまとめてみました。

 

 

屋外の確認

1612090137外壁に苔・カビ・亀裂がないか?
コーキング部の状態はどうか?

1612090141外回りをぐるりと見て回ります。

 

屋内の確認

水廻りや各居室の確認と、天井裏や
床下を確認させて頂きます。

1612090140各箇所の写真を撮り
図面も書かせて頂きます。

 

天井裏の確認

天袋にある点検口から入ります。

1612090144梁に大きな亀裂は無いか確認

火打ち梁の有無を確認
(火打ち梁とは:水平力による変形を
防止するために設ける斜材です。)

1612090125%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc雨水の侵入(雨もり)の有無を確認

雲筋交いの有無を確認
(雲筋交いが無い状態です。)

雲筋交いがある状態
(雲筋交いとは:小屋束が倒れるのを
防ぐための部材です。)

壁が土壁なら、桁下まであるかの確認
(桁下までしっかりとない状態です。)

(桁下までしっかりとある状態です。)

 

床下の確認

1612090128

床下収納を取ると、床下に入れます。

1612090129床下収納が無い場合は、お客様と
ご相談のうえ畳の下を開けさせて頂き
そこから入り確認させて頂きます。
(点検終了後はきちんと復旧します。)

蟻害にあっていないか等を確認

シロアリの通り道は無いか等確認

基礎にヒビが入っていないかを確認

 

 

その他の確認

ベランダの確認
防水がきれていないか
ヒビが入っていないかを確認します。

1612090134手すり足元の確認
ヒビから雨水が侵入すると土台等の
木部が水腐れする事もあります。

瓦下の土の有無を確認
土があるか無いかで、その重みで
躯体への負担が変わります。

1612090127垂れ壁の高さ確認
垂れ壁があれば、開口部よりも
耐震の強度が増します。

 

 

診断書を提出させて頂きますので、しっかりと見させて頂いています。

ご不明な点等ありましたら、お気軽にご相談ください。

 




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耐震診断の現地確認に行ってきました

今日は、枚方と八幡で耐震診断をしてきました。

 

耐震診断は現地確認をさせていただき、図面を作成し

耐震ソフトに入力して耐震の評点を出します。

 

現地確認では、屋根裏と床下及び各部屋の壁の仕上げ

屋根、外壁、基礎等 建物全体の状態をチェックします。

 

本日伺った2軒は、ともに旧家でしたので

屋根がいぶし瓦の土葺き、壁が土壁でしたので

非常に重い建物ということになります。

 

 

【瓦についての基礎知識】

瓦葺きでは野地の上に粘土質の土を敷いて、

その上に職人さんが一枚、一枚、釘止めせずに

瓦を乗せていく工法が主流でした。

 

この土は雨や湿気を吸う吸湿材としても、断熱層としてもすぐれた働きをするうえ

瓦の接着剤でもあったわけです。

 

釘も使わずに、長い風雪に耐える瓦葺きをやってのけるのが職人芸の凄さですが、

家が歳をとって歪むとともに瓦もズレてしまったり、

台風で飛ばされたり、地震で落ちるなどの被害も避けられませんでした。

 

瓦葺きの“重量リスク”を解消するため、近年登場したのが「引掛け桟瓦葺き工法」。

野地の上に直接横木(桟木)を組んで、そこへ瓦を引っかけたり釘止めします。

 

土を敷かず、防水材としてルーフィング(ゴムやアスファルトなどの防水シート)を

敷くため、瓦葺き屋根が格段に軽量化されました。

優れた特質を持つ瓦葺きと軽量性のメリットとが融合されたわけです。

 

 




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