壁断熱・窓断熱・内窓断熱どの方法が一番良いか

先日お客様より、断熱性を向上させたいとお問合せを頂きました。

お悩みとしては「部屋が寒すぎるので断熱材を入れる等して
リフォームで暖かく過ごせるようにしたい。効果的な対策はありますか?」
とのことでした。

まず部屋が冷やされてしまう原因ですが
冬場に暖房を付けた部屋の場合だと
熱損失(部屋から熱がどこに逃げていくか)の割合を考えますと

熱損失 1位:窓等の開口部 51%

熱損失 2位:外壁     15%

熱損失 3位:換気     15%

熱損失 4位:床       7%

熱損失 5位:屋根      5%

熱の流出割合(冬の場合)
出典:(-社)日本建材・住宅設備産業協会省エネルギー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」より

『部屋が寒い=断熱材だ!』と思われがちですが
上記の通り実際には、熱損失の割合が一番高い
『窓などの開口部』への対策こそを
一番に考える必要があります。

ただし、窓等の開口部以外にも

  • 外気の対流(風量)の増加による熱損失の増加
  • 日射による影響
  • 窓等開口部の面積や立地条件等
  • 現場の状況次第

そんな面も多いと言わざるを得ません。

今回ご相談頂きましたお客様とは、何度か打合せをさせて頂き
最終的には壁への断熱施工に加えて内窓サッシ
(今回はLIXILのインプラス)を取付させて頂きました。

断熱材も一般的によく使われるグラスウール(密度10kのもの)ではなく
高性能な商品を選定し、施工させて頂きました。
アクリアマット14K厚155ですと熱抵抗値が
4.1と格段に高くこちらを使いたかったのですが
今回は残念ながら壁内に収まりませんでしたので
アクリアマット24K厚100、熱抵抗値2.9を選んでおります。

使用断熱材の写真アクリアマット 24K厚100

【 使用した断熱材 】

断熱材の施工中

【 室内から断熱材を貼った所 】

後日別件で施主様とお話する機会があったので聞いてみましたが
「今年の冬はすっごく暖かかった!こんなことなら
さっさとやっておけばよかった!違う部屋もまたお願いします!」
とのお言葉を頂きました。

こうして施工させて頂いた内容を喜んでもらえた
この仕事をしていて本当に良かったと感じた出来事でした。




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